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【イベントレポート】国交省 矢吹氏、三菱地所 篠原氏らと不動産データ活用などについてイタンジCEO 永嶋が対談しました!

7/23〜7/25に、産業特化型ピッチカンファレンス KABUTO ONE STARTUP CONFERENCE 2024が開催されました。DAY3<PropTech/ConTech パネルセッション>にて、当社CEOの永嶋が、パネルセッション「不動産データ活用と人材育成」に登壇しましたので、その様子をお伝えします!

このイベントは、不動産及び建設領域のさらなるイノベーションの進展とそれを支えるエコシステムの構築を目指し開催され、イベントには不動産・建設関連企業、関連省庁やベンチャーキャピタルなどが参加しました。

パネリスト
  - 国土交通省 不動産・建設経済局 地理空間情報課長 矢吹周平
  - 三菱地所株式会社 DX推進部 ユニットリーダー 篠原靖直
  - 株式会社ナウキャスト 代表取締役 CEO 辻中仁士
  - イタンジ株式会社 代表取締役 社⻑執⾏役員 CEO 永嶋章弘
  - 株式会社SIGNATE 代表取締役社長 CEO/Founder 齊藤 秀(モデレーター)

  1. 不動産業界におけるデータ整備・活用の状況、課題
    パネリストは、以前よりも各企業でデータ利用のニーズが増加してきたと実感しており、国交省 矢吹氏は、分析は8割がた前処理が重要であるにもかかわらず、日本のオープンデータは、ファイル形式が違う、ポータルがない、など整備の必要性がある状況で、それを活用したいプレイヤーが多いと語りました。永嶋は、その一方で、不動産業界ではデータを企業間で共有することにまだ抵抗感があると提言しました。データをいかにして共有し合い、業界全体の効率化のための土台をつくるかが、業界の大きな課題だと話します。不動産業界は、小売業界のようにWeb上で在庫データの管理ができておらず、電話で「この部屋空いてますか?」と物件の空き状況を聞いている状態です。業界全体の生産性向上に向けて、物件の空き状況が正しく即座に分かるような、在庫データ整理の重要性を示しました。

  2. データ活用に必要な人材採用・育成の状況、課題
    データがあっても、活用できる人材がいないと価値に繋がらないことや、そのための人材育成などについて議論しました。三菱地所 篠原氏は、ビジネスドメイン力とデータサイエンス力を結びつけることの重要性を述べられました。永嶋は、データを収集、分析、活用することを複雑に扱いすぎているがゆえに人材の要件が高くなり、結果的にデータを活用できる人材が集まらなくなってしまうと話しました。とある不動産会社で、データサイエンティストなどの人材がいなくとも、Excelにデータを集めることを現場で徹底させることで、最適な家賃設定を行っている事例を共有しました。システムや人材の有無にこだわらず、まずは簡単なことから始め、小さくても成果を出すことを優先していくことの有効性について提案しました。

  3. 生成AIによってのデータ分析の未来と今後に向けたメッセージ
    最後に、主に生成AIの活用によって業務が自動化される未来に向けて、各パネリストがメッセージを伝えました。永嶋は、データが集まっても整備されていないとその後の活用に発展しないとし、まずは行政などの協力も得ながらデータ整備を進めることが最善だと語り、それを受け、国交省 矢吹氏は、民間の新しいサービスが育つためには、国としても、システムが処理しやすい形でデータを出すという視点が重要だという考えを述べ、締めくくりました。

今回のイベントを通じて、不動産業界でもデータ活用のニーズは増してきたものの、データ整備やデータを扱う人材の育成など、新たに直面している壁についての知見が得られました。今後、不動産業界のデータ活用が活発化し、より効率的で透明性の高い不動産取引が実現することで、便利で快適な不動産体験が提供されることが期待されます。

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